【それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習】阿部広太郎
タイトルを見て、ハッとさせられました。
知らず知らずのうちに”勝手に決めつけてる”んですよね……いろんなことを。それを日々の忙しさにかまけて、意識を向けないようにしてる自分がいたりする。
それをこのタイトルは指摘しているんです。
著者の阿部さんはコピーライターなので、言葉がウマいというか、文章が読みやすいというか。作詞もされているので、ところどころ詩のような感じ。あるいはご自分の仕事ぶりなどを、この本の主題に絡めて書かれているので、エッセイとしても読めます。
私は始め自己啓発本として読もうとしました。阿部さんは自己啓発というより「自己解釈」本として書いています。
解釈。これが本書のキーワード。ニーチェの言葉からきています。
阿部さんは人懐っこい人かなーと感じたのは、導入部分の最後に「一通の『招待状』をあなたに渡したい」と書いていること。
解釈を使って、このコロナ禍(コロナに限定してはいませんが)を一緒に乗り切っていきましょう、ということなのです。
長年読書してきて「招待状」という表現に初めて出会ったような気がします。
本書は”名言集”としても読めるかな、とも思いました。実際”しゃれた”言葉も多かったです。読者対象は若い人かもしれない。
続きを読む【三色ボールペンで読む日本語】齋藤孝
本に「線」を引いてしまう……。
他の本で読んだことありますが、それを躊躇する理由は本を”神聖視”しすぎるとか(ありがたいものと崇め奉りすぎる)、”売れなくなるので困る”とか(これが一番の理由かも😁)。
齋藤先生は、そんなセコイ輩を一喝します。
「本はとにかく『身銭を切って』」買うんだと。ここまでは分かります。
「自分の読んだ本を平気で人に回すことができるのは、そこに自分の思考力を賭けていないからだ」
ということは、この三色ボールペン方式は、思考力を賭ける、ということなんです。それは「自分が試され、自分を賭ける」。線を引くときの「迷い」や「決意」が痕跡として残る。「迷い」という文字を見た時に”迷っていいんだ!”と気が楽になりました。
ボールペンで線を引く、という超シンプルな「技」が、読書術としては子供から大人まで、すぐ取り組めて自分なりの思考力も発展させることができる、優れモノなのです。
続きを読む【新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実】峰 宗太郎 山中浩之
内海先生の著作が衝撃だったんで、ワクチンについてもっとよく知りたいと思いました。
衝撃な内容は、良い悪いによらず時に偏りを生むものです。
物事の検証に偏見を持たないようにするには、やっぱり多くの情報を得ることです。それも、反対の立場や違った角度からの見方をしている、とか。
【新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実】は、完全な真逆という立場でもなく、同調するでもなくてほどよい内容だと感じました。
書名の「不都合な真実」は、ちょっと”無理やり感”が否めません(どこかで聞いたことある。本を売るため?😒)。都合が悪いというより、知っておいた方がいい、大事な内容ですよという感じ。
予想外だったのが、第8章と9章に書かれていた内容。峰先生は「おわりに」に「私が最も訴えたいことは、最終章の内容と、それに続く考え方です」と書かれています。そのなかで”衝撃的”な発言をされています。
続きを読む【医師が教える新型コロナワクチンの正体】内海聡
いまや、”ワクチン接種すれば大丈夫”、のような風潮になっているみたいです。老若男女こぞって接種に行っています(さすがに子供には、いまのところ慎重論があります)。
私の親も、予約するのにさんざん苦労して、1回目の摂取を終えました。
身近にそういう人がいてようやく、じゃあ自分はどうするのか?を考えるようになりました(遅いですね😓)。
著者である内海先生は、他に読んでみたいものがあって気になっていた人です。
検索したら最新刊である本書がヒットしたので、私にしては珍しく購入してすぐ読みました。
実は読もうと思ったきっかけの1つが、ロバート・ケネディJr氏との対談があったからですが、それにしても、私にとって内容は衝撃的でした。
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