【月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活】ミニマリストTakeru
ミニマリズムについては数冊読んできました。
捨て方とか、整理すればすっきりする的な本もあります。
しかしただ捨てるだけでは、また物が増えてしまう可能性もありますね。
なぜ、捨てるのか?
この大命題を改めて教えてくれたのが本書でした。
【月10万円で豊かに暮らすミニマリスト生活】は、本来ミニマムとはこういう考え方ということが書かれているので、もちろんやり方もあるんですが、ハウツー本を期待するとちょっと違います。
タイトルだけ読むと、具体的な「10万円」の文字があるので、少ない収入でどうやってやりくりできるかの指南書かとも思ってしまいます(確かに10万円の収入でどうするかは後半に出てきます)。
まぁタイトルは本を売るために大事だし、具体的な数字が出ていればイメージしやすいので、手に取ってくれる人も出やすいでしょう。例えばお金に関する本のタイトルにはよく数字が採用されていますね。
私だったら”ミニマリストの本質を語ろう”とか”本当のミニマリズム実践法”とか付けたいです。
ということで、本書はミニマリズムとは本来どういうものかを中心に書かれています。
確かにゴチャゴチャだった部屋がスッキリすれば、それだけでココロもスッキリしたり、掃除がしやすくなったりします。
でもじゃなんのためにするのか?がなければ長続きしません。あきちゃいます。
Takeruさんは本のテーマをこう書いています。
「減らすこと」よりも、むしろ「豊かに生きること」にあります。
豊かに生きるってどういうことだ?
本書はアマゾンレビューで賛否両論です。例えば”お金のことばっかり書かれていて、がめつい人だ”というものがありました。
意見が分かれるのは、豊かに生きることの捉え方が違うのが一つあるんじゃないかと思われます。
お金なんか無くたって豊かに生きられるじゃん。それにうるさいのは卑しいことだ。確かにそう思います。
ミニマリズムの形は、人それぞれ違います。決まった定義もルールもありません。
私は本書を読んで、お金についてや使い方を考えるきっかけを与えられました。
お金はなんだかんだ言っても、やっぱり必要です。問題は使い方、存在の在り方です。
ミニマリズムを実践していくと、時間とお金に少しづつ余裕が出てきます。
チャンスが目の前にパッと現れた時、すぐにチャンスを掴みにいけるお金も自由も手元にある状態です。
「チャンス」って何かと言えば、自分のしたいこと、夢につながることです。
ハッとさせられました。お金だけじゃなく、自分は何がしたいのか?夢は何なのか?も考えさせてくれました。
今までの時間やお金の使い方は、ただただ自分のためだけ。一時的な事だけ。それで幸せになれたかといえば……😟
読みながら、改めてしたいことに思いを巡らせたら、ありがたいことに浮かんできました。考えの中心は誰かのために、です。
自分のためだけだと、限界がきます。誰かに何かを伝えたい、誰かに喜んでもらう方法は何か。
本書はそのことに気付かせてもらいました。
理想の人生というのをはっきりさせて「豊かに暮らす」ことを実践する。
「こんな人生にしたい!」を明確にすること。(略)ミニマリズムは、なんでもかんでも手放せばいいというものではなく、必要なモノは残さなければいけません。
やってしまいがちなのは、興奮とか勢いで捨てまくって、生きるのに大事なものまで捨てちゃうこと。捨てるのは、夢に関係ないものです。
Takeruさんは、残すのは時間やお金の節約になるものや、心を豊かにしてくれるものと教えてくれます。
改めて自分の部屋を見回すと(自分では結構きれいにしてるつもりだったけど)、関係ないもの、多いなぁー😯
一つ落とし穴なのが、心を豊かにしてくれるもの。「見るだけで気分をプラスにしてくれるものは残しましょう。」
これはプラスになるぞ、とやっていくと、捨てられないのが増えていき、負のスパイラルにはまりそう😱
もちろんTakeruさんはそのことに提案しています。「優先順位をつけ、ベストなものだけに厳選するということです。」
結局、決断する!ですね。
決断するのは捨てることだけじゃなくて、「自分らしく生きる」こともあります。
人はどんなに努力しても、迷惑をかけずに生きることは不可能です。
自分らしく生きている人を見ると、イライラする人はたいがい現れます。
でも自分らしく生きることが、誰かのためであったなら、それはどうでしょう?
自分らしく好きなように生きることは、結果論だと私は思います。そのことはTakeruさんは書いてませんが、これにも気付かせてくれました。
結局豊かさとは、
人生を変える手段としてミニマリズムを実践してもらい、夢に挑戦する自由と豊かさを手に入れる
ということなのです。
Takeruさんは病気のため1年間無職だった経験があるのですが、実は私も理由は違いますが1年無職だったことがあります。
彼はその時、人生や本当にやりたいこと、理想を考えたといいます。私は全然考えられませんでした。
この差はすごく大きいです。この時、Takeruさんに出会えていたら……。ずいぶん時間が経ってしまいましたが、でも、こうして著書に出会えたわけです。
少しずつ、夢に向かって実践しています。