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今日はどんな本をいただきましょうか?

【ワクチン不要論】内海 聡

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本書はワクチンとは?から医学とはなにか、へいたる問題が語られています。

内海先生、いつもながら”過激”です。それだから眉唾物だとひいて行ってしまう人も多いでしょう。私はそれでも敢えて本書をお薦めしたいです。

陰謀論”だと一蹴しないで、さまざまな意見の1つ、そして真実の一部に迫っているものとして捉えてはいかがでしょうか。

日本ではこういう”医療の闇”的な論文はほとんど発表されないので、海外の論文や資料の引用が多いです。

【新型コロナ「正しく恐れる」Ⅱ】の西村秀一さんも言っていますが、私たちが知りたいのは専門用語だらけでもいいから真実を全部出してくれなのか、専門家が素人でも分かるようにかみ砕いた文がいいのか。

医学だけじゃありませんが、特化する分野はやはり「専門家」に頼らざるを得ません。自分で1から調べるのは限界があります。特に外国の資料に当たるとなると、英語ぐらいはできないと……。

”専門家”選びが重要になりますね。内海先生は”自分は頭がおかしい”といいますが、少なくとも真実を見極めようとする意識、それを伝えようとする気力を持っていると思います。

だからベストセラーになっているんじゃないか?

コロナワクチンもそうですが、みんなやってるからとか安易な考えで大切な体に異物を入れる前に、医療とは何かを考えるいいきっかけになるんじゃないでしょうか。

そもそもワクチンて何でしょうか?

日本では江戸時代に牛痘対策で”発明”された……ぐらいのイメージしかありませんでした。

予防接種法という法律がありますね。コロナワクチンもこれがあるので任意接種です。強制じゃありません。

この法律は「1947年にGHQの指導のもとで」制定された、ということは当ブログのほかの内海先生の著書で触れています。

「人体実験」説は内海先生以外でも読んだことがあります。まさか!とは思いたいですが、例えば原爆投下後の、米国と日本の関係者の”取引”、また本書【ワクチン不要論】にも出てきますが731部隊の研究者が米軍と取引して戦後身柄が安泰するようになったとか、そういう陰の部分が分かるにつけ、この説もあながち誇張じゃないかもと思われます。これは”医学とは何か”、に関わってくるものです。

この法律のおかげで当時は「みんなに予防接種が強制されていきました。」今の法律で強制じゃなくなったのは、ワクチンによる「事故」が多発したからということは言うまでもありませんね(私が子どもの時も集団予防接種はやってましたけど)。

そんなに問題があるのになぜみんなは打つのか。

お上が言うことだから間違いないというのは、日本人に骨の髄まで染み通った洗脳です。

それから費用の面です。コロナワクチンも”無償”で打てますが(これだって税金ですよ)、

無償でワクチンを打てる、補助金が下りると言ってしまえば、大半の人はイチコロです。

本の世界ではこの”洗脳”から抜け出す方法(自分の頭で考える)が書かれたものが多く出版されているようですが、”お上”の言うことを鵜呑みにするなの感覚は、実は世間にかなりあるんじゃないか(そういう人が本書を読んでいるんでしょう)?

”正しい”科学的知識を得たい、となりますが、先生は「データはすぐに捏造したり操作したりすることができる」。

事実を見極めたいと願うなら単に観察することです。

自分のまわりをよく見ろ、です。いろんなことがそうですが正解に近道はありません。しかも私たちは”素人”です。

でも例えばなにかの資料を読む時「スポンサー」を確認しろと指摘します。

製薬会社が後ろ盾だったら、まずダメです。自分たちに不利なことなんてまず書かせるわけありません。

「どこからもスポンサーされていない論文や研究をよく見ましょう。」当然本書に引用されている論文などはそういうものが大半です(厚労省とか”お上”の資料も引用されていますが)。

先生は「ワクチンは効かない」といいますが(これだって衝撃ですが)さらに「ワクチンは有害」と指摘します。理由が分かればこっちのほうが倫理上大問題です。

さまざまなワクチンの論文などを引用していますが、例えば「ロタワクチンは5個のウイルスを混在させており、ウイルス同士が干渉し未知のウイルスを作り出す可能性がある」と指摘されているそうです。

ワクチンによって病気になってもらえば、病院や医学界や製薬会社はさらに儲けられるからです。

むかしは”抗がん剤”そのあとは”向精神薬”。それらの問題が指摘されたり売り上げが落ちてきたので、今度はワクチンにシフト転換した、と言います。

「ワクチンがビッグビジネス」とは他の専門家も指摘していますが、こんだけ世界中に輸出してるんだからかなり儲けているのは、素人だって分かります。

しかしそれが”故意”によるものとは。このあたりは意見の分かれるものですが。

政府や自治体がワクチンを推奨するのは「献金補助金などが落ちてくるからです。彼ら政治家には国民を守る気持など微塵もありません。」先生はこう言い切ります。カネの方が力が上なんて「江戸時代と変わらない」。

さらにワクチンの問題は単なる「お金儲け」だけじゃないことに気付かなければなりません。

「人口削減論」は陰謀論の中でよく出てきます。ビル・ゲイツの”優生学”的演説は有名です(でも”頭のいい”あの人が、こう言えばたたかれることに気付かなかったんでしょうか?)。

でも問題はもっと根深く、

この考えは古くから存在するものであり、人類の根底に流れるものでもあります。

こう言われちゃうと絶望的になります……。本能的なものなのか、人口が増えすぎるとそう考えるのか……。

優生学に関連があると思いますが「幼少期から脳に毒物を多く入れることによる愚民化、病気作り、支配体系の継続」などが主な目的で「優生学的思想の体現」であるとします。

この内海先生の指摘をどう思うのか。べつに逃げの言い訳ではなく、考えるのは人それぞれの権利なのです。

ただ私は現在の日本人は民度は非常に低下してると日頃感じています。

一昔前はもっと世間で言われていた気がしますが(ジャンクフードが悪いとか住む環境がどうのとか)、元気な高齢者(戦前生まれの人)とあまりにもかけ離れています。

その理由をずっと考えているんですが、ワクチンかどうか分かりませんが腑に落ちるところがないでもないんです(最初に書いた予防接種法と年代的に合致します)。

ちなみに「ワクチンにマイクロチップが混入している」というウワサが流れたりしていましたが、本書にもアメリカ軍の話として書かれています。噂を聞いた時、これは嘘だろうと感じました。噂の出どころは本書かもしれません。

優生学の考えは、日本にだってあります。ハンセン病患者への避妊手術は有名です。本書には日本でのワクチンやクスリの話ももちろん書かれています。

先に書いた731部隊もそうですが「古くは府中刑務所におけるチフス人体実験から始まり、新潟精神病院のツツガムシ病人体実験や、ミドリ十字陸上自衛隊のにおける赤痢予防薬の人体実験、薬害エイズや薬害肝炎問題など、挙げればきりがありません。」

新潟の事件は当時の新聞記事を載せたものを他の本で読んだことがあり、衝撃でした。弁護士事務所のCMで薬害問題を取り扱うものをよく見かけます。血友病の事件は裁判の様子をニュースでよく見ました。

日本の医療がそもそも日本人のことを考えないのは当たり前のことです。

医師である内海先生がこう書くのは何とも奇妙ではあります。じゃ、医療とはなんなんでしょう?

美しい言葉でいえば(私もですが多くの人がこう思っていることでしょう)「医は仁術である」と言いたいです。しかし、

現在の医療が「医は算術である」と揶揄されるのは、ちょっとした人たちにとっては常識なのでしょうが、そんなわかったふりをする人々も、どこかにマシな医療や人を救うための医療があると思っているのです。
医は算術でさえないのです。

医療の歴史を紐解けばそれが分かるといいます。「人を殺すための技術」であり「人体実験を追求するための技術」。

ここまで言わなくとも【理論疫学者・西浦博の挑戦】の川端裕人氏が、へたをすると「医療は傷害罪にあたる」と指摘したのを思い出します。

コロナウイルスもそうですが、内海先生は感染症全般について「手洗いも意味はなく、洗剤などによる過剰な手洗いが病気を増やすことは、多くの人が指摘していること」。

なぜ洗剤での手洗いをするのか?メーカーの”ロビー活動”の賜物なんでしょうか?また、どう見ても過剰な手洗いをしてしまう人をメディアで見たことがありますが、それは”精神的な病”のためだそうです。外から帰ってきたら手洗いを大概しますが、やらないと”なんとなく”気持ち悪い。コロナには手洗いが効果的とする”専門家”の見解をテレビで見たのは記憶に新しいです。

政治や製薬会社(WHOだって例外じゃありません)、医療や一部の特権階級などの怪しげな行動を”暴露”し、散々批判してきた内海先生ですが、私たちは決して”被害者”ではありません。問題の根底は、

長いものに巻かれることしか頭になく、自分で調べたり考えたりするわけでもなく(略)奴隷根性以外持つことができない、普通の市民たちにあるのではないでしょうか。それをこそ”グーミン”と呼ぶのだと私は思います。

最後はなんかかわいらしい呼び名にしてますが、痛烈な批判で怒りです。これに反論できる人がどれだけいるでしょうか?

「この世界では普通でいたり常識的でいる限り、奴隷以外の道はありません。」そして最後に、

この本を読んでいる段階で奴隷であり、
日本人はすでに普通ではないのにいつも普通ばかりを求めています。